人気ブログランキング | 話題のタグを見る

娘といっしょ

maloowe.exblog.jp
ブログトップ

サーカス・・調教師が語った舞台の裏側②

元調教師だったウラジーミル・デリャブキンの言葉を借りて

サーカスについて考えてみたい。(9月22日の続き)

* ウラジーミル・デリャブキンの言葉は赤文字。
  私の感想や考え・説明は緑文字。

下の熊の画像は岐阜県高山市奥飛騨の熊牧場で行われている学習発表会の様子だ。

熊のミニサーカスと言った所だろうか。

玉に乗る・自転車を走らせる・逆立ちで歩いて見せる・バスケットのゴールに球を入れる・

右下は算数の勉強 をしている所。分かりづらいが箱には数字が付いている。

更にクイズにも挑戦することもあるそうだ。

カザフスタンの熊のサーカスには及ばないがステージに上では愛くるしい姿が見られる。

でも、これだって覚えさせるのは並大抵ではないはずだ。

おだてて覚えさせるという次元を超えてると思う。

サーカス・・調教師が語った舞台の裏側②_e0355140_21414773.png

元調教師だったウラジーミル・デリャブキンへの質問3は

調教師が滑稽な存在に見えて来る。

日常虐待している調教師を一見、美化した話になってるが

ウラジーミル・デリャブキンはトラの調教師は

とんでもない勘違いをしていると言い放っている。

もちろん、調教師であるデリャープキンはサーカスの裏の裏まで

余すことなく知り尽くしているから言える言葉だ。
                              
話の途中だが13年ものあいだ巡回サーカスで曲芸をしていたライオンの

ウィル君が生まれて初めて地面を踏んだ映像は感涙を抑えられない。

ウィルは生まれた直後からブラジルのサーカス団とともに

移動公演を行っていたという。

2015年5月9日、YouTubeに感動的な動画が投稿されたが

撮影されたのは2006年だという。

サーカスの小さな檻のなかで生活していたライオンが、

13年ぶりに自然保護区に解放された瞬間だ。

草に寝そべり、土に触れて喜びはしゃぐ姿が映し出されている。

自由の素晴らしさを初めて知った瞬間をよく見て下さい。






ウィル君の他にも南米のサーカスからレスキューされた33頭のライオン、


コロンビアのサーカスから9頭、ペルーのサーカスから24頭、


合計33頭のライオンがペルーで合流し、本来の生息地に近い南アフリカまで


15時間かけて運ばれたという。


猫科動物の空輸としては史上最大規模だそうだ。


経費も莫大にかかったが、それ以上に保護に至った人達の力は


すばらしい。



質問3

「有名な調教師がいつかテレビで、自分の飼い主を寂しがるあまり
 死んでしまった雌トラについての美しいお話をしていました。それはこんな話です。」



デリャープキン「この人が南の町での公演を終えて、出張にでかけることになった。

突然彼のもとにサーカスから電話がかかってくる。

「トラが身動きもせず、食べようともしない、光にもあまり反応しない」という。

彼はすぐに仕事を放り出し、戻る。

彼の足音を聞いて、トラはちんちんするように立ち上がり、檻のところに這ってくる、

そしてまるでお別れをするように、最後の力を振り絞って、調教師の手をなめ、

そして死んだというのです。

 私にはまったく別な情景が浮かんできます。

トラは幸せに檻のなかで横になっていた。

トラはご主人さまがいないことを知っていた、他に望むことがないくらい、

食べなくてもいいくらい、幸せだった。

ほんとうの太陽の光でない、電気の明かりに目を細めていた。

トラは考えていた。

「なにもすることはないんだ。主人はしばらく帰って来ない、

 朝早く脇腹を突つかれることもない」と。

しかし突然獣舎の扉が開いた。

トラは調教師を目にする。信じられなかった。

「ほんとうに彼なのか、どうして彼は戻ってきたのか?」

そしてこのトラは、寂しさからではなく、心臓発作で死んでしまったのです。」


トラにとって調教師は悪魔に見えていた。

いつも虐待されてるから調教師を見たらパブロフの犬ではないが、

自然に芸をしてしまう(-_-;)

トラ「今日は調教師もいないからリラックス出来るなあ。夢のようだ。

   いい気持ちだなあ。」とうとうとしていた所に調教師が帰って来た。

調教師「いつも元気なトラだったのに俺がいなくて寂しかったのかい?」

目の前に現れた調教師を見て夢の世界はすっ飛び、虐待の訓練が甦った。

トラ「あっ、あの調教師だぁー何で来たんだよう!」と目覚めるとトラの体は

反射的に芸をしてしまった。

体だけでなく心も反射してしまう・・悲しいね(-_-;)

心も人間に支配されているんだもの。

自分を否定されているトラ、

自分を出したいのに出せない(-_-;)

彼の足音を聞いただけで体が反応した。

心は凍てつくように固まってしまった。

トラちんちんするように立ち上がって、悪魔の御主人に挨拶しなくちゃあ。

   また、何をされるか分からないもんね。」

そしてまるでお別れをするように、最後の力を振り絞って、調教師の手をなめ、

そして死んだという。

調教師「俺が心配して戻って来たから感極まって手をなめてから死んだんだな。」

トラ「いえいえ、ご主人様違いますよ、鬼の御主人が帰って来たので芸をしなくちゃ、

   暴力を振るわれると思って仕方な・・く(-_-;)」

ショックでトラは死んでしまったと言うデリャブキン。

それに対してトラの調教師は「最期に俺を待ってたんだなあ。俺がいなくては死ぬに

死ねなかったんだなあ(-_-;)」

感慨にふけっている間抜けな調教師だったのだヾ(▼ヘ▼;)オイコラ!

虐待を繰り返していた調教師にトラが感謝するはずはナイ!

   

質問4

調教師たちは観客にサーカスの動物もアーティストだと思わせていますね。演技のあと動物たちは、お辞儀をして拍手をもらっていますね。

デリャープキン「動物たちが、挨拶している時にも、同じように強制しているし、

ひどいことが行われているのです。欺瞞があるのです。

殴られ、それでも足元にキスしなくてはならないということを想像してみてください。

サーカスの動物たちもアーティストですよ。

ただこのアーティストたちは自由を奪われているのです。

調教師が持っている鉄砲の銃身の上に鳩が載っていて、発砲しても、

鳩は飛ばずにじっとそのままの姿勢のままでいるという芸があるのを知っていますか? 

普通の鳩の脚を鉄砲に縛りつけ、発砲したらどうなると思います? 

そのままでいるでしょうか? 驚愕のため死んじゃいますよ。」


鳩にとってはスゴイ虐待だ(-_-;)

鳩の脚を鉄砲に縛りつけ、発砲だなんて、ショック死する鳩だっているだろう。


質問5

サーカスの鳩はどうやって調教するのですか?


「少しずつやるのです。

鳩が慣れるまで、もしくは慣れるまで、並べて発射し、失神させるのです。

私にも鳩をつかった芸がありました。

鳥たちは口を開けっ放しにしている熊の頭の上に載っているのですが、

熊は触ろうとしないのです。

観客はやんやの拍手をしました。

でも、この可哀相な熊の頭にあることはただひとつ、

どうやってこの鳥を捕まえようかということです、

でも熊は知っているのです。

もしも触ろうものなら舞台裏で散々殴られることを。

 熊はなんのためにダンスするのでしょう? 

子どもたちは大喜びで、笑います。

でも誰も、この芸の残酷さを知らないのです。

虎が象の背中を飛び越える芸があります。

この時、象たちには針がはりめぐされた皮製のカバーがかけられています。

虎たちがこれに触れないようにするためです。」


サーカスの裏側を知れば知るほど身の毛がよだつ。






by wkxpn725 | 2017-09-24 02:18 | Comments(0)