今夜、この記事を見た時、心が押しつぶされそうになった。
虚ろな目をしている仙ちゃん
自分のしたい事も諦めているような、
心を閉ざしているように見えるのは私だけだろうか?
この子は仙人に似てるから「仙ちゃん」という名がつけられたそうだ。
4年前に熊本の保健所から引き出され幸せになるはずだった。
5年間ボランティアをされてるAさんが
何度も仙ちゃんを里親募集に投稿し、
東京の人が里親を希望してくれた。
話を進めようとした矢先、
熊本のボランティアから
「仙ちゃんはペットのおうちで決まったから」と
Bさんに言われてしまったんだって。
そう言われたら引き下がるしかない(-_-;)
ところが、この仙ちゃんの話は
「決まって良かった。めでたしめでたし。」で終わらなかった。
何故かというと仙ちゃんはある会社の「倉庫」に譲渡され
倉庫の隅で短いリードに繋がれっぱなしの生活だったと(-_-;)
しかも倉庫はシンナー等の塗装用品だらけ(-_-;)
きっと危険な劇物といってもいい臭いの中で
身動きできず座っているだけという生活を送っていたようだ。
この会社に2年半も仙ちゃんは
じっと我慢の子でいなくてはならなかった(-_-;)
やっとボランティアに気づいてもらえ、
レスキューされたって訳だ(^_-)-☆
はっきり言って虐待に近い(-_-;)
会社の経営者か何だか分からないが、
仙ちゃんを番犬目的で飼っていたようだ。
何故かっていうと、ずっと座りっぱなしで後ろ足の関節がダメだという。
仙ちゃんは散歩に連れてってもらえたのかな?
里親に愛されていたのかな?
仙ちゃんのこの姿を見ると答えは「NO」というしかない(-_-;)
Aさんは仙ちゃんの虐待と言ってもおかしくない環境を知って
「東京の里親にあの時、譲っていれば」と悔しい思いでいっぱいだ(-_-;)
ボランティアのBさんから
「先に里親に名乗り出た倉庫の人がいる」と言われた。
先に倉庫の人が里親希望してても、
東京の希望者と比べて仙ちゃんが幸せになれるのは、
どちらの里親か確認してほしかったなあ。
Aさんは後悔の念に堪えないのだった(-_-;)
5年間ボランティアしているAさんより先輩のボランティアBさん。
だから、Bさんに遠慮してしまった。
「東京の里親が仙ちゃんをかわいがってくれる」と分かっていても、
Bさんには言い出せなかったんだね。
AさんはBさんに
「あなたは会社の倉庫に仙ちゃんが置かれることを知ってたんですか?」
「決して良いと言われない環境下に置かれることを知ってたんですか?」
と問いかけている。
譲渡したら終わりではないのだと、
その後のケアや相談が大切なのだと・・
里親になる人の見極めがいかに困難かを思い知らされた出来事だ。
どこまで里親の人柄・環境を見て決めたのか?
今回の出来事で
1番不幸だったのは里子の仙ちゃん当人だ。
愛情もかけてもらえず、繋がれっぱなしの2年半。
「わたしの犬生、返してくれー」と叫びたいはずだ。
「倉庫にいたくなかったよう」と・・
この仙ちゃんの取り返しのつかない怒り・悲しみがボランティアのAさんに
はヒシヒシ伝わり、先輩ボランティアのBさんに訴えたい気持ちでいっぱい
なのだ(-_-;)
この記事だけでは見えてこない面もあるけれど、
ボランティア団体・ボランティア同士がどこまで意思疎通を図れるか?
本当に幸せになれる、この里親なら任せて大丈夫と、
とことん調べる必要がある。
と言っても口先だけの里親詐欺のような人も中にはいるから
念には念を入れて確認するのは言うまでもない。
犬や猫の一生を託すのだから。
譲って終りじゃない!
その後の様子をきちんと知らせてくれる里親でありたいし、
ボランティア団体も譲り渡して終わりにしないでほしい。
我が家も茨城から来た里子がいたけれど、
毎年電話で報告したり画像を見せたり近くで里親会が開かれる時は
ボクサーと里子を時々連れて行ったよ。
別に報告してほしいとは言われてなかったけど、
様子を報告するのは当たり前だと思っていた。
連絡するとボランティア団体の代表が嬉しそうだったのを思い出す。
義務でやってた訳ではないけど。
Aさんの悔やんでも悔やみきれない悲痛な気持ちが伝わってくると同時に
ボランティア同士の難しさ・里親とボランティアの難しさが浮き彫りになっ
た出来事だ。
突き詰めても「本当に命を託せる里親か?」と言われれば
分からないことも沢山あるに違いない。
お互いの信頼の上で成り立つ関係だから。
でも、仙ちゃんの倉庫の状態を気づき、
助けてあげられ手数料本当によかった(^_-)-☆
「今度こそ幸せになってね」と祈らずにはいられない。